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※推薦文 現代は情報化時代と言われ、身のまわりにはたくさんの情報があふれています。しかし、たとえばインターネットの情報源はどこから来ているかと言えば、それは以前からあった新聞、雑誌、各種の図書がネット用に再編集されたり、引用されたりして流布しているのが大半です。新しいメディアの時代が来たと言っても、実は、今まであった情報源が形をかえたものです。新聞は、その中で200年以上に渡る歴史を持つ大衆の情報源として、現代でも重要な機能を果たしています。台湾の大学の日本語関係学科の授業にも、「新聞選讀」のような内容で、日本語新聞を読解する授業が設けられています。そうした授業を皆さんは、どんな形で受けているでしょうか?もし「新聞に書かれていることはみな正しい」というような読み方で、読んでいるとしたら、それはメディア情報の利用の仕方として、かなり時代遅れの誤った情報の利用方法です。二回の世界大戦で新聞の煽動により惨禍を被った欧米の諸国では、メディア・リテラシー(大衆情報運用能力)の授業が普及していて、メディアの情報がどのように集められて、一定の目的で編集されていくかを小学校から学んでいます。残念ながら、アジア圈では日本はもちろん台湾でも、こうしたメディア情報利用の訓練はまだ途上についたばかりです。情報化社会だからこそ、メディア・リテラシー(大衆情報運用能力)を身につけることは、今後の台湾の発展と皆さんの生活に欠かせない能力と言えるでしょう。 この教科書は、まさにメディア・リテラシーの観点で新聞の情報を読解するために編集された、時代の先端をいく内容です。おそらく日本でも台湾でも、こうした意図で編集されている日本語学習用教科書は、まだほとんどないといっても言い過ぎではないでしょう。この教科書を編集した許均瑞先生は、日本のメディア研究では先駆的な試みをしていた大阪大学に留学して、博士号を取得した優れた研究者です。台湾で教鞭をとりながら、教室の学生達とともに、台湾をとりまく様々なメディア情報を読解しながら、現代人として情報をいかに利用すれば、自分達の社会をよりよい方向に進めることができるかを模索してきた結果、今回の教科書が生まれました。この教科書は、NIE(新聞の教育利用)の観点から日本の新聞を読解することで日本の現状を理解し、情報の性格を読み取って検討討議し、台湾との関係の中で今後の生活にどう活かすかを、考えることができるように編集されています。この一冊で学び、討論することで、ただ日本語の意味を理解するだけではなく、今まで触れていたいろいろなメディア情報が全然、違った角度から捉えられるようになるでしょう。21世紀を生きる学生の皆さんに、お勧めの一冊です。
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 作者:許均瑞 現職:銘傳大學應用日語系專任副教授 學歷:大阪大學大學院言語文化研究科/言語文化學博士
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學習目標與建議
PART1 閱讀有標註讀音的日本報紙報導 1-1体育・総合:投げる力 低下 1-2社会・家庭:食生活変わり 自給率下がる 1-3社会:人手足りず倒産 1-4社会:投票率アップ作戦
PART2習慣沒有讀音 2-1国語・総合:フェイスブック「ええやん!」追加 2-2国語・社会:幸せホルモンの効用 2-3道徳:「妊婦マーク」知ってる?
PART3 閱讀長一點的報導,並且嘗試將簡介翻譯成中文 3-1理科:バナナの皮 やはり滑る 3-2道徳:「自分」より「人の役に」 3-3国語:「垣間見る」昔の男の苦労 3-4社会:3Dプリンター 悪用許すな 3-5社会:増やしたいオープンカフェ 3-6社会・道徳:車いす目線 外出先情報 3-7社会・家庭:装い「普通」がクール
PART4 從日本報導看台灣:表達自己的想法與意見 4-1社会・保険:いじめ相談 スマホで 4-2家庭・総合:給食に牛乳は不要? 4-3社会・保険:性同一性障害の子供606人 学校で配慮なし4割 4-4保健・総合:「一生治らない」は間違い
附錄1 報導全文與漢字讀音 附錄2 問題解答 附錄3 介紹文翻譯參考
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